【往復航空券付き】国内ツアーのキャンセルについて

2021年08月30日
旅行会社で往復航空券付きツアーを予約した場合、みなさまはキャンセル料の発生期日や、いくらかかるかなどを気にしたことはありますか? 最近では、“格安航空券”を利用した国内ツアーも増えてきていますが、航空券の券種によってはキャンセル料金も異なります。 今回は、キャンセル料のしくみを解説していきましょう!

はじめに・・・

旅行会社がパッケージ商品を作成する際には、【 往復航空券+宿泊+レンタカー等のオプション 】が基本となります。
その中の【 往復航空券 】を、どの種類の券種を組み込むかにより、旅行代金やキャンセル規定も変わります。
その為、旅行会社で予約した際のキャンセル料金は、商品によって異なります。そして、各旅行会社によっても異なっております。

肝心な【 往復航空券 】の種類ですが、基本的には、下記の3種類となります。

①国内線包括旅行割引運賃(旧IIT運賃)

②個人包括旅行運賃(新IIT運賃)

③正規割引航空券(ペックス運賃)

それでは順番に、特徴をご説明していきましょう!!

①国内線包括旅行割引運賃(旧IIT運賃)

特徴

旅行会社が販売するパックツアー用の割引運賃。
航空券の料金は変動しない為、ツアー用の座席が埋まっていなければ、いつでも同じ料金を提示することが出来ます。
標準旅行業約款に基づきます。

キャンセル

キャンセル料は、旅行開始日の20日前から発生します。
キャンセル料も変動はなく、以下の表の通りです。

メリット

ご旅行開始の21日前まではキャンセル料は発生しません。
その為、ご予定変更によるキャンセルが心配の方にオススメです。

デメリット

各航空会社によりますが、ご出発の7日前までが予約受付期日の為、急なご予約は出来ません。
空席が多い日程の場合でも、旅行代金の設定は基本的に変動しないため、設定金額以上お安くなることはありません。

②個人包括旅行運賃(新IIT運賃)

特徴

旅行会社が販売するパックツアー用の割引運賃。
航空券の料金は空席状況と連動して運賃が変動します。
基本的には先のお日にちの場合はお安くなり、搭乗日が近くなったり空席が少なくなると価格が上昇する場合があります。
利用する約款は、各旅行会社が登録行政に個別に認可が必要となります。

キャンセル

旅行予約の契約成立後、直ちにキャンセル料が発生します。
基本的なキャンセル料は以下の表の通りです。
※各旅行会社によって異なる場合がございます。

メリット

最大355日前から販売可能。
ご搭乗日の3日前までの予約が可能な為、急な予約にも対応ができます。
ハネムーンや記念日旅行などの先の日程が決まっている方にオススメです。

デメリット

搭乗日55日前までのキャンセル料は1区間につき500円ですが、54日前~21日前までになると1区間につき2,000円になる為、キャンセル料は若干割高になる可能性があります。予定が変わる可能性がある場合にはご注意ください。
予約後に航空券の料金に変動が起き、予約したものよりもお安くなった場合でも変更する場合には全てお取り直しになる為、所定のキャンセル料が発生します。

③正規割引航空券(ペックス運賃)

特徴

通常、航空会社がお客様へ直接販売も可能な割引運賃。
さらに宿泊等を含めたパックツアーとして提供しているのが多いようです(※他パターンで販売されている場合もあります)。
一例ですが、ANAでいうと「スーパーバリュー55・45・28」等、JALでは「特便割引55・45・28」等で販売されています。その為、予約日や出発日により販売金額がお安い場合が見受けられます。
利用する約款は、各旅行会社が登録行政に個別に認可が必要となります。

キャンセル

旅行予約の契約成立後、直ちにキャンセル料が発生します。
①共通認識として、いずれの日程でも航空券1枚(1区間)につき“払戻手数料”として440円を申し受けます。
②ご購入券種(例:スーパーバリュー等・特便割引等)により異なりますが、搭乗日によって片道ずつ所定の“キャンセル料”が個別に発生します。
③旅行会社によっては上記①・②とは別に、“取消手数料”を約2,000円~3,000円程度、別途請求しているところもあるようです。

基本的なキャンセル料は以下の表の通りです。
※各旅行会社によって異なる場合がございます。

メリット

航空会社やホテルが先の日程の集客確保を目的に、早割・先得などの手法でお安く販売する為、お客様は通常よりお得にご利用いただくことが可能です。
基本的にはパックツアー用の割引運賃ではない為、“航空券のみ”の販売に特化した運賃形態となっております。

デメリット

“航空券のみ”の販売に特化した運賃形態の為、キャンセル料は割高になっております。
航空券購入後~搭乗日55日前はキャンセル料はかかりませんが、搭乗日54日前~搭乗日45日前のキャンセルの場合には、片道あたり運賃の約30%相当額のキャンセル料が発生していき、搭乗日が近くなればなるほど更にキャンセル料は高くなっていきます。
※いずれの場合にも払戻手数料(片道あたり440円)が発生します。
旅行会社によっては上記とは別に、“取消手数料”を約2,000円~3,000円程度、別途請求しているところもあるようです。

最後に・・・

いかがでしたか?
キャンセル料が発生することは知っていても、そのキャンセル料が思いのほか高かったりすると損をした気持ちになりますよね。
いつ何が起こるか分からない今のご時世ではキャンセル料を考えれば、キャンセル期日に余裕のある【①国内線包括旅行割引運賃(旧IIT運賃)】、その次に変動型のお安い【②個人包括旅行運賃(新IIT運賃)】、その次にキャンセル料がお高い【③正規割引航空券(ペックス運賃)】がオススメかもしれませんね。もちろんメリットだけではなく、デメリットもありますので、理解したうえでご旅行計画をしてみてください♪

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